
とっと塾・GLOBAL TOTTOでは、いつも「答えを教えるのではなく、自分で考える力を育てる」ことを大切にしています。
今回は少し個人的な話になりますが、その大切さを改めて実感した出来事をご紹介させてください。
実は今年の夏、私の息子が中高生向け自動運転プログラミング大会「GLOBAL TECH」で日本代表に選ばれ、MITでの世界大会に出場しました。母として現地まで応援に行ってきましたので、その様子をレポートします。
GLOBAL TECHとは
GLOBAL TECHは、ARROWS INSTITUTE(株式会社ICHINOYA)がマサチューセッツ工科大学研究所(MIT Beaver Works)と協賛し手掛ける、中高生が小型自動運転車を開発するプログラム。
2020年から首都圏の中学校・高校が参加しています。「スクール→日本大会→世界大会」という3段階構成になっています。
参加する生徒たちはまず数か月かけてPythonでのプログラミングと自動運転の基礎を学び、自分たちの手で小型の自動運転車を開発します。
そして6月頃に行われる日本大会で、コース内の障害物を避けながらタイムを競うレースに挑戦。ここで優勝したチームが、日本代表として夏にMITで行われる世界大会へと駒を進めます。
息子のチームが日本大会で優勝

2026年6月の日本大会では、息子の通う開成高校のチームが優勝を果たしました。
優勝チームには渡航費用に充当できる賞金が贈られ、そのままMITでの世界大会への出場権を手にすることになります。
「まさか自分たちが日本代表になるとは!」と、本人たちも驚いていたのを覚えています。
舞台はボストン、MITでの世界大会

世界大会は2026年7月27日から8月2日(日本時間)にかけて、ボストンのMIT(マサチューセッツ工科大学)で開催されました。
小型自動運転車のレース(Autonomous RACECAR Grand Prix)をはじめ、複数のプログラムで構成される大会で、世界中から中高生が集まります。
アメリカの各チームは7月初旬からMITに来て、3週間の講習を受けていました。最後の1週間は世界大会に参加する各国のメンバーも参加します。
日本チームは、アメリカ選抜チームや各国からの選抜チームと共にレースに挑みました。
結果は、日本チームはタイムトライアル形式のレースにおいて、米国外から参加のチームの中で見事3位の成績を収めました。
順位以上に印象的だったのは、そのレース運びです。
息子たちのチームは、スピードで勝負するのではなく、ゆっくりと、しかし確実に車を走らせる作戦を選びました。
その結果、コース内の障害物に一度も接触することなく、きれいに完走。会場で見ていて、「速さより正確さ」を選んだ判断力に、母として胸が熱くなる瞬間でした。
また、他にも印象的だったのは、チームの規模です。
他国のチームがどこも大人数で編成されているのに対し、日本チームは高校1年生わずか3名。
会場の中でもひときわ小さなチームでしたが、その3人で1週間、朝から夜まで開発に取り組み続けていました。
慣れない環境の中でも物怖じせず挑戦を続ける姿は、少人数だからこそ際立って見えました。
応援に行って感じたこと

現地で目の当たりにしたのは、世界各国から集まった同世代の生徒たちが、それぞれのやり方で試行錯誤しながら課題に向き合う姿でした。
正解が一つではない課題に対して、自分たちで仮説を立て、調整し、結果を出す。
まさに、とっと塾やGLOBAL TOTTOで日々大切にしている「自分で考える力」が、世界の舞台で形になっている瞬間でした。
講習中も開発中も、息子は他国のメンバーに自分から積極的に話しかけていたようで、そこから多くの刺激を受けていた様子でした。
言葉や文化の壁を越えて、同じ課題に向き合う仲間として交流する経験は、教室の中だけでは決して得られないものだと思います。
そしてなにより印象に残っているのが、MITのキャンパスそのものの空気感です。
広々としたキャンパスの中で、学生たちがのびのびと学び、そこかしこから新しいアイデアが生まれてきそうな、そんな刺激的な環境でした。
ああした場所で、日本の高校生たちが物怖じせず挑戦している姿を見られたことは、母として本当に貴重な経験になりました。
親としてできることは、答えを教えることではなく、挑戦する背中を押し、見守ることなのだと、今回改めて感じさせられました。
さいごに
プログラミングや理系分野に興味があるお子さんにとって、「自分の手で作ったものが実際に動く」体験は、教科書の中の学びとは全く違う手応えを与えてくれます。
そして、その先には世界の同世代とつながる舞台も待っています。GLOBAL TECHのような挑戦の場があることを、これからもとっと塾を通じて、多くのご家庭にお伝えしていけたらと思います。



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