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ゼネラリストよりスペシャリスト

子育て  教育

暑くて長い夏休みに入りました。
東京オリンピックでは日本アスリートの頑張っている姿に勇気と感動をもらう日々です。
いろんな競技があるので、ルールを知らない子供たちには、スポーツの種類やルールを学べる良い機会だと思います。我が家もここぞとばかり家族で観戦し盛り上がっています。
一つのことを極めるということは本当に大変だと思いますが、人工知能が活躍していくこれからの社会子供たちは何かのスペシャリストになっていくことが求められてくると思います。
今回は、保護者の皆さまに、お子さんへの関わり方について参考にしていただければと思う内容を書きたいと思います。

現在ある仕事の半分は、そう遠くない将来人工知能に取って変わられると予想されています。
それはつまり、まんべんなく平均点が取れる「ゼネラリスト」より、一つでも飛びぬけた得意分野を持つ「スペシャリスト」の需要が高まっていくことを意味します。
では、スペシャリストを目指して、子どもの得意分野を見つけ、その力を伸ばすために親はどんなことができるのでしょうか?

昨年3月まで開成中学校・高等学校校長を務められていた柳沢幸雄氏はある雑誌でこのように話されています。
『これからは子どもの得意分野、つまり「個性を伸ばす」ことこそ、子育てにおける、親の最も重要な役割だといえるのではないでしょうか?
周りを見渡してください。ご自身を含め、経済的に自立した大人で自分の嫌いなことや、苦手なことを生業にしている人がいるでしょうか?なかなかいないはずです。
好きなことや得意なことに関連した仕事に就いて収入を得ている人のほうが圧倒的に多いのです。
そのことからも、なるべく早くから、子どもの得意なことを見つけて、その力を磨くことが重要だということがわかります。

では、子どもの得意分野はどうやって見つけたらよいのでしょうか。
それには、日常生活のなかで、子どもが示す興味や関心を親がしっかりキャッチする必要があります。例えば、カブトムシを前にして、「かっこいいい。飼ってみたい」と思う子もいれば、まったく興味を示さない子もいます。
そんなところからも、子どもの志向性は大まかにわかるものです。
また、カブトムシをかっこいいと言う子どもに大人が「どうして?」と尋ねたところで理由は本人にもわかりません。
つまり、子どもの内在的かつ本能的な興味の発露に対して、大人は否定したり、疑問を口にしたりせずに、「静かに見守る」ということがとても重要なのです。』


私の長男も幼稚園のころからカブトムシが大好きでした。
将来の夢は「むし取り名人」と幼稚園の卒園アルバムに書いていたほどです。
我が家では好きなことをとことんやらせることにしています。
幼稚園年長時の夏には、カブトムシを自宅で飼いたいというので、どうせならオスメス両方飼うことにしました。
お手製のカブトムシハウスを親子で作り、たくさんの卵を産んだので幼虫に育て、また翌年成虫まで育て上げました。
その経過を観察日記にして作ったらどう?と声をかけると、喜んで息子はスケッチブックに絵付きの観察日記を作成しました。
それを夏休みの自由研究として学校に出すと、先生も「小学1年生でこんな詳しく書いてすごいですね!」と感心されていたようです。
小学校4年生くらいまでよく虫を捕りに近くの公園や空き地に行っていました。
大学生になった今では虫を触ることすら抵抗を感じているようですが・・・

柳沢氏は更にこう語られています。
『子供の興味の対象は、次から次に移り変わります。
それが成長するということでもあるのですが、時には本人の「やりたい」という主張に、親の立場から助言を与えたい場合もあるでしょう。
そこで私が勧めたいのが子どもの興味に親のアドバスを”ちょい足し”することです。
まず、子どもが何かに興味を示したとき、親が示すべき態度は、常に「YES」です。
「NO」を繰り返すと子どもは自分のことを受け入れられていないと感じ、主体性の乏しい人間になってしまいます。
そこで、親のアドバイスを”ちょい足し”するわけですが、その場合「AND」で足すか、「BUT」で足すか、二つのやり方があります。
まず、「YES」で受けて、「AND」で足すというのは、子どもの興味を「それはいいね」と肯定的に受け止めたうえで、「こういうアイデアをプラスしたら、もっとおもしろくなるかもしれないよ」と、子どもの発想にはなかった新しい視点を与えること。
一方、「BUT」で足すというのは、「おもしろいね。だけど、この点は注意して進めないと、後で苦労するよ」と、忠告を与えることです。

何も勉強に限ったことではありません。
野球の素振りを例にとってみても、「違う違う。バットはこう振るのが正しいんだよ」と言われるのと、「おっ、良いスイングだね。脇を締めるともっといいよ」と言われるのでは、どちらがやる気になるかは明白です。
このように、子どもの興味をまずは受け入れ、その時点でできていること認めたうえで、本人が気づいていない視点や次にクリアすべき課題を提示する。
このサイクルがうまく回れば、子どものやる気と能力は、相乗的に飛躍的に高まっていくはずです。』


さあ、夏休み。子どもたちとじっくり関われる時期だからこそ、我が子の興味がどこにあるのか、楽しみながら見守っていきましょう。
他人と比べるのではなく、スペシャルな我が子の頑張りを積極的にほめてあげることで、お子さんは個性を伸ばしていくことができるようになります。

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